いざというときに備えよう!

高齢者介護の現場では事前の計画通りに業務が進まないことに悩む場合が多々あります。対人業務なので、当初の予定通りに進まないのは珍しくありませんが、介護の現場では利用者の体調不良をはじめとする突発的なトラブルが発生しやすくなります。特に、居住型の介護施設では、時間に関係なくトラブルに見舞われることがあるので、その対処についても悩む人が少なくありません。

例えば、職員の数が少ない夜間は、一度に複数のトラブルが発生すると、スムーズに対処しきれないことがあります。その結果、対処が遅れてしまい、重大な責任問題に発展することもあるようです。このような悩みは、介護の仕事に従事する人なら誰にでも起こることなので、いざというときに慌てないで済むように、事前の備えが必要です。

そこで、上記のような悩みを解消するためには、まず問題点を複数の職員同士で共有して、対処法について話し合うことを提案します。同じ職場内なら、誰でも抱える悩みなので、該当する人全員で考えることで、早期の解決が可能になるかもしれません。また、大きなトラブルに発展する可能性もあることから、複数の職員が同じ悩みを抱えている場合は、速やかに上層部に伝えて、根本的な問題点の特定と解決を求めることも忘れてはいけません。

場合によっては、行政による対処が必要なケースもあるかもしれないので、決して自分たちだけで抱え込まずに、適切な相手に相談するようにしましょう。介護の仕事は利用者の心身の健康を良好に保つことが第一の目的なので、少しの悩みであっても、放置せずに正しく解決できるように取り組んでください。